まだ雪の残る冬の日。「モダニスト 上村一夫の世界」の展示作品を選ぶため、恵文社・堀部氏とともに、都内某所にある上村一夫オフィスを訪れました。
今回の恵文社での展示は、タイトルとおり、上村一夫の「劇画」のみにおさまらないモダンなクリエイティヴィティにスポットを当てようというもの。阿久悠との運命的な出会いの場として『関東平野』でも描かれた広告代理店・宣弘社勤務の無名時代から、デビューして、売れっ子劇画家として多忙を極めた70〜80年代まで、上村一夫はイラストレーターとして多くの商業仕事を手掛けています。
その膨大な作品群から、上村汀さん(現在、上村一夫オフィスをとり仕切る娘さん)のナビゲーションのもと、あらかじめ目星をつけていたものを拝見&チョイス。本やポスターやレコードといった複製品も、今となってはめったに見られない貴重なものが多く、また漫画出版物も当時のものはデザインや装丁など、今みてもグラフィカルで刺激的。上村ファンならずとも、デザイン好き、印刷物好き、ビンテージ好きにはたまらないものがあります。個人的には汀さんのお母様(上村一夫夫人!)から、若き日のエピソードを伺えたのにも感激。
展覧会の詳細については、追ってここで紹介していく予定です。どうぞお楽しみに。
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