2013年3月18日月曜日

「上村一夫 愛の世界」入稿!


「モダニスト  上村一夫の世界」展にあわせて作っていた小冊子が、今朝、ようやく入稿完了しました。

展覧会が上村一夫の「モダニスト」な側面にスポットを当てようというものなのに対して、こちらは「愛」をテーマに、その作品世界をディープに読み解こうというもの。展示と冊子、両方あわせて上村一夫という作家の全体像が浮かび上がるという仕掛けです。

『同棲時代』に代表される、純粋ゆえに壊れやすい男女の愛から、『悪の華』を頂点とする、人間の欲望原理を追求した猟奇倒錯の愛まで、その作品を通じてさまざまな「愛」を描き続けた、上村一夫。

今回、寄稿者の方々には、いわゆる解説や批評ではなく、上村一夫を通した個人的体験や妄想偏愛をとお願いし、綴っていただきました。上村作品の魅力はもちろん、各々の恋愛観や人生観までもが伺える、濃密な内容となったのではないでしょうか。


また、上村作品における愛を読み解くための10のキーワードを設け、
それぞれ、これぞ愛!これぞ上村!な名ゼリフ・名シーンを抜粋した企画ページも。
今の時代に生きる私たちのなかにヴィヴィッドに息づく上村エッセンスを
ぎゅっと抽出した必読の一冊です。


展覧会初日の3月26日(月)から恵文社一乗寺店にて、先行限定販売いたします。
ぜひ、展示とあわせてどうぞ。


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『上村一夫 愛の世界』
編集・発行:井口啓子(Super!)
72ページ 1000円




イントロダクション
ページから愛が奔り出す………井口啓子

インタビュー
恋愛のマスターピース………曽我部恵一

寄稿
『同棲時代』の思い出~今日子に憧れた十九の頃………甲斐みのり
誰が上村世界を撮れるのか?………岸野雄一
ぎりぎりの女たちの美しさ………雨宮まみ
他人の私小説………aCKy(面影ラッキーホール)
わたしのなかの上村一夫………渚ようこ
上村一夫から遠く離れて………豊田道倫
私と今日子と母と………植本一子
この人、意外につまらない男よ………キングジョー
上村一夫の歌声はレコードの上………足立守正


特別企画:愛の風景
あれも愛、これも愛、たぶん愛、きっと愛…。
愛の作家・上村一夫が描いた「愛」の珠玉シーン

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